「ちょいと寄り道」②


昭和半ばの面影を残す、立ち飲みあさひ。

「ねぇ、この店覚えてる?」。

妻が暖簾を分け入る。

写真は参考

「わたし赤半と烏賊ぬた。たっくん、ねぇ、あなたは?」。

写真は参考

ちょっと待て?

妻がいきなり学生時代の渾名で私をそう呼んだ。

暖簾一枚を潜った瞬間。

二人で夢を語り、互いの恋心を確かめ合ったあの日の記憶が、堰を切ったように押し寄せる。

「じゃあ俺は、まず乳一を」。

写真は参考

今更、品書きを見るまでもない。

トマトジュース割りの焼酎が赤、牛乳割りが乳。

一が焼酎200mlで半はその半分。

「ねぇ、次は冷や酒を半分こしようか」。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「ちょいと寄り道」②」への8件のフィードバック

  1. トマトジュースで酔える方法があったとは
    驚いています♪ それに 牛、牛乳⁈にも 驚いています。

    1. でも、トマトジュースにも牛乳にも、ちゃんと焼酎が入ってますから、そりゃあやっぱりそれなりに酔いどれちゃいますよ~っ!

      1. あ〜っ!! そうですね。
        グラスに半分も焼酎が入っているんですね
        それは 大変な事になります。

  2. 多分ここ知ってます。
    ハシゴしないで落ちたいならここ!
    そんな噂が出てたような・・・
    アテならホタルイカの赤味噌酢味噌がウマいって。!
    なぁ~んてな(和久さん風に)
    ”暖簾一枚を潜った瞬間。”
    なんとも味のあるトリガーになるワードではないですか?
    暖簾の向こうは別空間。
    無茶苦茶ご機嫌なことが待ち受けてること間違いなし!
    疑いの余地無し!

    1. やっぱりご存知てしたかぁ!
      ぼくも二度ほど呑みに行きました。
      椅子なんて一脚たりと無い潔さ!
      あての三河湾で上がった地魚の天ぷらもおいしかったです!
      ニギスも!

  3. 記念日って結婚記念日かな?
    行き先を変更して 想い出の地へ…
    彼女は 何を考え 何を想ってるんだろう…
    いろ〜んな事を想像しています(笑)
    それにしても ◯◯の焼酎割りって よく聞くけど まさかの牛乳やトマトジュースとは。
    偶然だけど 先日テレビである男性歌手の方が 麦焼酎にコーヒー豆を1週間程漬けた 珈琲焼酎 がとっても美味しいって絶賛してました。
    焼酎が苦手な私でも もしかしたら飲めるかも?( ◠‿◠ )

    1. ぼくは芋焼酎はちょっと苦手で、麦焼酎一本です。
      キリン淡麗グリーンの後は、100%レモン果汁と麦焼酎のお湯割りで、毎晩ぐびぐびやってます!

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