「聞こえないほどの小さな拍手」⑦


ちょうど会場の出口まで来ると、一人の60歳くらいの女性が、ぼくの前に立ちはだかったのです。

参考

「あのーっ、すみません」

「ハッハイッ、何か?」

「あのー、もう一度、もう一度あなたの目の前で拍手させてください」

参考

「エエッ」

参考


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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「聞こえないほどの小さな拍手」⑦」への2件のフィードバック

  1. 素敵〜♡
    これまたドラマじゃないですか〜。
    そして 自ら自分の想いを伝えに行った女性のお客様 私は大好きです。
    きっと心に響いたんだと思いますよ。
    宝物ですね。( ◠‿◠ )

    1. でも、あまりに唐突だったため、それとぼくも若かったこともあり、満足にお礼を申し上げられなかった気がして、悔やまれてなりません。
      もしあの世でお目に掛れたら、ちゃんとあの日のお礼を心から申し上げたいものです。

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