「転生の追憶」38話

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「転生の追憶」38話 

「だからか!俺が美恵ちゃんに電話しようとメモリー呼び出すと、三つも番号が出て来るから、どれが今使ってる番号だったかさっぱりわかんなくって」

写真は参考

「それは課長が、前の番号を消去してないからでしょう。ちゃんと私、課内の人だけには、その都度番号が代わるたびにお知らせしてあるんだから、その時にデータを入れ替えてくれなきゃあ。課長みたいに前の番号に掛けてくる人もいるから、だから用心に二台も持ち歩くはめに」

「待てよ…ってことは、うちの課の誰かかもしれない可能性だってあるわけか」

参考

「ええっ、うちの課の…」

「いや、冗談だよ。そんな結婚間近の女性を、脅かすような悪趣味な人間、うちにはいないだろう」

「そうよね。…ただあの一十(いちじゅう)さんだったら、もしかして…」

参考

「何だよ。そのイチジュウって」

「ああ、一十って二之前(にのまえ)さんのこと。二の前だから一。ヤッツ、ココノツ、トウの(とう)にはツがつかない。だからツナシ。漢数字の一十って書いても、二之前綱士(つなし)。本当に四国の方の苗字にあるんだって」

「へぇー。でもお前、それは良くないよ。いくらあいつが変わってるからって」

「そんなことがあってから、ちょっとノイローゼぎみになっちゃってたのかも知れないけど、いつもずっと誰かに付けられたり見られてる気がするの。そうそう、ここに来てからも時々…」美恵はそう言ったと同時に、キッと鋭い視線で後ろを振り返った。


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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「転生の追憶」38話」への2件のフィードバック

  1. 携帯にあるいろんな機能 恐らく半分も使いこなせてない気がします。
    『こんな風に操作すればこんな事も出来ます』と テレビ等でやってるのを見ると 一応試してみて ” 凄〜い! ” と思うんだけど 実際その場面になると忘れてて いつものやり方になってしまう。
    要は あまり興味がないんでしょうね⁈ (笑)
    ただ 操作がわからない時 以前なら娘頼みだったけど 「一度調べてチャレンジしてみて それでもわからない時に聞くから!」と娘に言われてからは ひとまず自分なりにチャレンジする癖はつきましたよ( ◠‿◠ )

    1. ぼくも何度も何度も失敗を積み重ねつつ、どうにかこーにかやってるような感じです。

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