「転生の追憶」34話

「ボーッと黄昏れてんじゃねぇよ~っ!中高年癒しの楽園ラジオ」FM WATCH 78.5MHz 毎週火曜日15:00~16:00で始まりました‼(※詳しくは、6月19日のブログをご覧ください)※再放送は、毎週火曜日の19:00~20:00です!

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次回の「オカダミノル ほろ酔いLive」は、来春の開催となります!


「転生の追憶」34話 

スゥィート・ルームの入口に立って成り行きを(うかが)っていた美恵は、廊下を駆けてくる足音に気付いた。ドアはロック出来ないように、ドアガードを外して施錠しない状態で、薄っすらと開かれている。

写真は参考

「もう最低!すっかり萎えちゃったわ!」四つん這いの龍之介に覆いかぶさったまま、バリトン女が振り向き、くずおれたままの玲華に吐き捨てた。美恵の網膜にくっきりと、色香を放つ妖艶な女の顔が焼きついた。

写真は参考

「メイファン!」

ドアの開かれる音と同時に声がし、一人の男が飛び込んで来た。擦れ違い様に男の前髪が、後部に流れた。

一瞬、額の際に楕円形の痣が見えた。

参考

美恵は呆気にとられたまま金縛り状態に陥った。

「メイファン、何をしてる!」

『ヨッ、ヨッチャン・・・』

参考

美恵は飛び込んで来た男の、後姿を見つめた。美恵の脳裏の回路が、爆発寸前に(きし)み出した。

「日本に一緒に帰ろう!そしてもう一度やりなおそう、二人で…」男がメイファンをソファーから引き摺り下ろしながら叫んだ。

参考

美恵の意識は、そのまま遠のいてしまった。


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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「転生の追憶」34話」への2件のフィードバック

  1. 昨日 次男が職場の方達と日間賀島に行って来ました。
    一年間お仕事を頑張った!のご褒美でしょうね( ◠‿◠ )
    朝から雨だったので どうなるのか不安だったけど 高速船も出航し現地では雨が降る事なく楽しめたようです。
    息子達が15歳頃まで 夏になると日間賀島や篠島に行ってて 現地の何処か懐かしい街並みや小道を歩くのも好きだったんですけど もう10年が過ぎると だいぶ様変わりしたようで…。
    次男が食事をしたお店も めっちゃお洒落でメニューも洋風な物ばかり。昔は ザ・食事処 のようなお店が数店しかなかったんですけどね。
    年々観光客も増えてるようです。
    いかんいかん!
    懐かしがってばかりじゃ(笑)

    1. 日間賀島も日々刻々と変化を遂げているんですねぇ。
      ぼくは番組のバスツアーで、タコ飯の旅館に行ったか行かなかったか?
      あんまり記憶に残っちゃいませんねー。

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