「転生の追憶」25話

「ボーッと黄昏れてんじゃねぇよ~っ!中高年癒しの楽園ラジオ」FM WATCH 78.5MHz 毎週火曜日15:00~16:00で始まりました‼(※詳しくは、6月19日のブログをご覧ください)※再放送は、毎週火曜日の19:00~20:00です!

home | みんなのラジオ局 FMわっち (fm-watch.jp)

FMわっち 視聴 | JPradio.jp

次回の「オカダミノル ほろ酔いLive」は、来春の開催となります!


「転生の追憶」25話

「ねぇ一体、何事なの?」既にベッドから抜け出し、黒のナイティー一枚の姿で、窓際のソファーで足を組んだ玲華が呟いた。

写真は参考

薄手のナイティー越しには、ほど良い形の胸元が透けて見え、龍之介は今すぐにでも、再びベッドに押し倒したい衝動に駆られた。

写真は参考

しかし龍之介の脳裏に、リーの言葉が駆け巡る。

次期社長の椅子は、生まれた時からのお約束だった。だからこれまで、人に負けても口惜しさすら感じたことがなかった。自分が腰掛ける社長の椅子は、自分から歩んでいかなくても、独りでに自分の行く前に用意されているものと、疑ったことなどなかった。しかし高度情報化の世となり、新しい価値観が生まれた。そして終身雇用制度も崩壊する時代となり、社員の会社に対する忠誠心は地に落ちてしまった。お家第一主義の家来という社員に(かしず)かれていた、世襲制の時代に対して、逆風が吹荒れる世と変わり果てようとしている。さすがの龍之介も、その変化は敏感に感じ取っていた。

参考

だからリーからの電話は、願っても無いチャンス、何よりのお祝いの品と受け取ってしまったのだ。リーが助言したように、香港政庁の高官と太いパイプを作っておくことに、何の遜色も無い。張畑通商にとってリーの会社が、どれほどの売上高を誇る企業であるかなど、もともと会社の営業に認識の乏しい龍之介には、想いを巡らす余裕などなかった。

写真は参考

龍之介は渋る玲華を説き伏せ、ポットから二杯目のコーヒーを注いだ。


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「転生の追憶」25話」への8件のフィードバック

  1. 写真の女性の黒の下着姿 ❢
    もし?目の前に現れたら、チラッとは見るけど
    目のやり場に困るよねぇ
    正直、エエねぇ ❢
    自分で言うのもなんやけど
    やっぱり、ワシはエロジジィだったのねぇ ❢

    1. 確かに目のやり場に困っちゃいそうですよねぇ。
      チラ見したいのもやまやま、その本心を押し殺して、見て見ぬふりなんぞしちゃって!

  2. 夏前から体重が1キロが増えた(-_-;)
    1キロ位って思うかも知れないけど、昨年までは戻っていたのに、だんだんと代謝が悪くなったのか戻らない(ーー;)
    戻らないと言う事は増える可能性大!
    やばい、とってもやばい!!
    もうこれ以上増えないように現状維持が精一杯(°ー°〃)

    1. ぼくのお薦めは、玄米9割に白米1割のご飯ですねぇ。
      ぼくも体重の増減が激しい方ですが、玄米ご飯と手抜き鍋で、体重は一時よりも随分落ちて、昔の現役時代とほとんど変わらなくなりましたぁ!

  3. オカダさんこんばんは(^-^)
    昨日はオカダさんに会えて嬉しかったです(^-^)/今回のライブは参加しなかったけど前回の時オカダさん会ってから半年の間にオカダさんの顔がふくらしていて少し太った感じがしました(^-^)また暇な時にリスナーさんと一緒わっちラジオに観覧しますね(*^ー^)ノ♪

    1. ももかさんがふっくら見えたのは、放送の2日前に髪を短くしたからじゃないでしょうか?
      体重的には、大きな増減はありませんもの。
      またラジオ観覧にお出かけくださいねーっ。
      でもモニターがありませんので、スマホを使って生放送をイヤホンでお聴きいただくといいかもしれませんねーっ。

  4. ザ・昭和人間の私は ずっと畳の上での生活をしてたので ソファーなんて家にある訳がなく…。
    中学生になり引っ越したタイミングで 初めて家にソファーが。
    でも ソファーの奥まで腰掛けて背中を少し斜めにする事が出来ない。落ち着かないのだ!
    元々三半規管が弱いので マットがフワッとするだけで嫌な感覚になってしまう。
    だから社会人になり 応接間の革張りのソファーに座る時は いつも手前の少し硬い部分に腰掛け 背中を真っ直ぐにしてました。(笑)
    今でもそれは同じです。
    正座なら得意なんですけどね( ◠‿◠ )

    1. ソファーの硬さや柔らかさって、人によって好みがありますよねぇーっ。
      ぼく的には、フカフカ過ぎず硬すぎず、そこそこの弾力性のあるものが好きなような気がします。
      でも・・・今となっては・・・畳の上で正座するなんて・・・膝が・・・。
      それが初老の証なんでしょうねぇ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です