「転生の追憶」24話

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「転生の追憶」24話

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濃厚な香港での初夜の名残か、スゥイートルームの電話は、七回目のコール音を数えながら鳴り響く。ベッドの中から手を伸ばし、龍之介が受話器を上げた。

参考

「おはようございます。張畑龍之介様ですか」宮脇が手配した、香港電子有限公司の社長になりすました、リー・キムホンからの電話だった。

リーは、日本の大事な取引先である張畑通商の次期社長が、新婚旅行で香港に立ち寄ったことを祝し、香港政庁の通商担当局長と共に、普林門でのささやかな昼食を用意していると告げた。また社長である父上は、新婚旅行中にも関わらず、政府要人との懇親を深めようとする姿に、社業第一と励まれる次期社長の献身振りを、きっと評価されるでしょうと、言葉巧みに誘った。

写真は参考

「それでも奥様一人ぼっちが心配ネ。私、考えがあります。インターコンチネンタルホテルのエステティックサロンは、とっても豪華と世界中でも大変有名ヨ。だから私、奥様にエステをプレゼントしますネ。何も心配ない。だから安心」リーは寝惚け眼の龍之介を、ものの見事に丸め込んだ。


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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 ＜著書＞ 「カカポのてがみ（毎日新聞社刊）」「百人の天職一芸（風媒社刊）」「東海の天職一芸（ゆいぽおと刊）」「東海の天職一芸2（ゆいぽおと刊）」「東海の天職一芸3（ゆいぽおと刊）」「長良川鉄道ゆるり旅（ゆいぽおと刊）」

「「転生の追憶」24話」への6件のフィードバック

  1. 今日は月1の皮膚科と歯科へ・・
    私、この歳になって、本当に皮膚が弱いジィジィだと分かった。
    毎月、どこかしこが赤く痒くなってます。
    先生が言うには
    原因はストレスと季節的なものだそうで・・
    最近そう言った患者さんが多いそうです。
    これも、腰痛同様、上手く身体と相談しながら
    付き合って行くしかないのです。

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    1. ぼくも加齢に伴う、若い頃には生じなかった症状が、やはりあちこちに現れてきました。
      まぁこれも逆に考えたら、加齢し続けるある種の勲章だと、開き直ったりしています。

      返信

  2. 今朝の朝刊で、アマチンこと天野鎮雄さんが亡くなったと。
    中学生の頃、深夜放送をよく聴いてた。『アマチン　りこたん　レオ』の愛称でみんな人気があった。愛知県体育館でファンの集いがあった時は、友だちのお父さんに車で学校まで迎えに来てもらい、車の中で私服に着替えて参加した事が懐かしく思い出される。

    返信

    1. アマチンさんは味わい深い方で、とっても人気のあった方でしたものねぇ。
      でももう、ぼくも確実にそんな齢の領域に足を踏み込んだんだなぁって、改めて考えさせられたものです。

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  3. エステティックサロン豪華〜
    憧れです♡
    よくテレビで タレントさんが気持ち良さそうに施術を受けてる姿を見る度に 生涯１度でいいから あんな優雅な時間を過ごしてみたいと思ってしまいます。
    変身出来るのかなぁ〜？
    きっと爆睡しちゃうけど(笑)
    今の私は 整骨院での施術が似合ってるとは思うんですけどね！( ◠‿◠ )

    返信

    1. 整骨院とか整体って言うと、なんだかバキバキされそうで、ついついぼくなんか足がすくんでしまいそうです。
      でも針治療やお灸は平気なんです！

      返信

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