「転生の追憶」18話

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「転生の追憶」18話

「彼には産む決心が付いてから話したの。そしたら『嘘だ!嘘に決ってる。ぼくを陥れようとするのか!』だって。それ聞いたら、今まで一人で何を空回りしてたんだろうって、馬鹿らしく思えちゃって」志津絵は歩道に落ちた煙草の吸殻を、ハイヒールの爪先で蹴飛ばした。

写真は参考

「でもそれで終わらなかったんです。先輩は…」

「美恵ちゃん、いいの。私の口から言うわ。辞表を出した日の夜、むしゃくしゃして美恵ちゃんと二人で散々呑んで荒れ狂ってやったの。終電が近付いて地下鉄の改札へと階段を降りてたら、後ろからいきなり背中を突き飛ばされて…。気が付いたら病院のベッドに横たわってたわ。私は身体中の打撲と捻挫で済んだのに…」

写真は参考

美恵は志津絵を抱きしめながら言葉を引き取った。「でも残念ながらお腹の赤ちゃんは…」

table trip

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「転生の追憶」18話」への4件のフィードバック

  1. 今日から11月
    今日は私の兄貴の誕生日
    今朝電話したら元気そうで安心 ❢
    いつまでも、元気で長生きして欲しく思います。

    1. いいものですねぇ~っ。
      兄弟って!
      着かず離れずって感じなんでしょうかねぇ。

  2. 昨日 運転しながら見慣れた景色を見てたら いろんな植物の色が秋色に変わりつつある事に気付き いつもとは違う景色に見えました。
    その時に思い出したのが 小学生の時の写生大会!
    校庭から見える景色を まずは鉛筆で下書きしてから絵の具で色を…。
    下書きの時点で担任から褒めて貰えるのに いつも 色を塗ると なんとも言えない状態になって…。
    色が濃くなったり薄くなったり。
    塗り絵に色鉛筆で色を付けるのは 大好きなんですけどね。

    1. 昔、七宝焼きの釉挿し職人さんを取材したことがありました。
      その職人さんが座る仕事場には、小さな引き出しが何十個もある棚が置かれ、そこに釉薬が仕舞われていました。
      同じ樹木の葉でも、陽の当たる葉と、その奥の陽の当たらない葉とでは、同じ緑いろの釉薬でも微妙に異なる配合がなされていて、あまりの巧妙さに舌を巻いたものでした。

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