「ボーッと黄昏れてんじゃねぇよ~っ!中高年癒しの楽園ラジオ」FM WATCH 78.5MHz 毎週火曜日15:00~16:00で始まりました‼(※詳しくは、6月19日のブログをご覧ください)

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「なごや『大須下町探偵社』」第4話
11 二階 なごや「大須下町探偵社」の入り口ドアの前
つぼみ 「どうぞ、お先に」

冬 美 「(不愛想に)あら、そう・・・」
ドアをノックし、事務所の中へと消え入る二人。
12 事務所内
机に背を向け、窓枠に足を乗せ、煙草を吹かしている拳太の背中に向か
って。
冬 美 「すいません、遅くなりまして・・・」
拳 太 「ちょっとあんた!本当にやる気あんの?ええっ?」
背中を向けたままで呟き、振り向く拳太。
短くなった煙草を、机の上の灰皿で揉み消し、ゆつくりと顔をあげなが
ら。

拳 太 「初っ端の面接から遅刻?あ~あ、いい気なもんだねぇ。まだまだ失業率
も結構高いってぇご時世。あんたの代わりなんて、掃いて捨てるほどい
るんだぜ!」
冬 美 「面接・・・?遅刻・・・?掃いて・・・捨てる・・・?」
冬美の背中越しに、恐る恐る顔を覗かせるつぼみ。
つぼみ 「そ、それって、わたしです」
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高校・短大・アルバイト・就職・パート…。もう何回面接をしてきたことだろう。
履歴書を書くのに まず下書きをしてから丁寧にゆっくり間違えないように清書して 最後に顔写真をペタリ。
面接での緊張感って 何歳になってもあるんですよね。
この先 あともう1回トライしようと思ってます。
誰かのお役に立てるなら…。
もう一回、誰かのために、お役に立てるなら・・・って、素晴らしく前向きな考え方ですよねぇ。
一歩前に踏み出してみないことには、新たな景色何て見られませんものねぇ。
ぼくも見習って頑張りすぎずに、頑張らなきゃ!
今 両親が それぞれの施設でお世話になってるわけで。
あと 私は 二人の息子達がまだ2歳ぐらいの頃から今に至るまで 本当に数え切れないぐらいの方々にお世話になってます。
この先も誰かの助けをお借りしての自立になるはず。
私自身もいつかお願いする立場になるでしょう。
だから 私に力が残ってる間に恩返しなんてカッコいい考えじゃないけど 誰か一人の為に何か出来ればいいなぁ〜って。
自己満足かも知れませんけどね。
そうですよねぇ!
誰か一人であっても、お役に立つことが出来れば、それで十分にやった方かも知れませんものねーっ。
だって神や仏でもあるまいに、万人のためなんてとてもできっこありませんものねーっ。
夢ちゃん
凄いねぇ❢
誰かの役に経ちたいから・・
って、世間一般、中々出来ることではありませんし
そんな風に思えない
自分の事で精一杯だもんねぇ!
夢ちゃんの爪の垢を煎じて、今度持って来て下さい。
それ飲んで、私も誰かの役に経ちたい・・
そうは言うものの、この世に生きている人は皆、誰しも自分が気付かないだけで、きっとそれなりに誰かの役に立っているんじゃないのかなぁ!