「金糸雀(かなりあ)」No.6

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ぼくの「金糸雀」をぜひともお聴きいただきながら、シナリオをご覧ください。

ナ レ「手術中のライトが消え、医師が現れ手術の状況説明を始めた」

写真は参考

医 師「後頭部はCTの結果、どこにも異常は見られませんでしたし、手術自体は無

   事に終えられました。

写真は参考

   しかしビール瓶の切っ先が、一部脊髄を損傷させておりましたので、両足或

   いは片足に麻痺が残る可能性も排除できません。

   まあしばらくは、傷が完治してもリハビリが必要になります。

   今はまだ麻酔で眠っていますが、朝までには意識も戻ることでしょうから、

   あまりご心配になりませんように」

佳 代「どうもありがとうございました」

刑 事「じゃあ私もこれで、今日の所は失礼します。

   まあ傷害事件として処理いたしますが、明日にでも安部さんには事情を聴取

   させていただくことにしますわ。

   それじゃあ」

  廊下を靴音が遠ざかる。

ボーイ「佳代さんどうします、これから?」

佳 代「どうするっていったって・・・。

   彼、身寄りが無いって言ってたじゃない。

   それに、それによ。

   競輪選手なのに足の麻痺が残って自転車に乗れなくなっちゃったら・・・。

   どうすんのよ!」

ボーイ「そっ、そりゃあそうです。

   大変なことですよね」

写真は参考

佳 代「何だか妙なことになっちゃったけど、わたしこのまま彼の意識が戻るま

   で、ここに残ることにするわ!

   あなたはお店に戻らなきゃいけないでしょ。

   ママにはあなたから伝えとして」

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「金糸雀(かなりあ)」No.6」への4件のフィードバック

  1. 両親それぞれのリハビリに何度も立ち会った事があるけど 本当に時間がかかるし 根気のいる事ですよね。
    本人にとっても周りの人たちとっても。
    この6,7年 両親を看ながら 歳を重ねていくという事はこういう事か…と まざまざと見せられたり実感したりしてきました。
    息子達と関わってても勉強だし 両親を見ながらも勉強になるなぁ〜と。全てが自分に返ってくるわけなので。
    自分自身も確実に老いを感じ 抗ってみたり受け入れてみたりしてる毎日です。女性は とかく大変なのです(笑)

    1. まぁ、いつか来た道、やがてゆく道、ですものねーっ。
      手出しが出来っこないですよ。
      すべてを甘んじて受け入れるだけしか、なにも出来ませんよねぇ。

  2. 人のご縁とか出会いは不思議なもの。あの日、一歩踏み出さなかったら、オカダさんのブログにコメントしている私はいなかったと思うんだよねぇ(*´∀`)

    1. 一期一会。
      来るもの拒まず、去る者追わず。
      ぼくはそいつを信条に、命ある限り、のらりくらりです。

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