7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.55

「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」無事に終了いたしました。誠にありがとうございました。

「あれっ?おじいちゃん・・・」。

木乃葉は一瞬白い煙を上げた、崖っぷちの老木を見詰めた。

写真は参考

さっきまでその場所にいたはずの老人の姿が消えていた。

「ああっ、ゴモラン」。

老人が姿を消した草むらには、ポーチに取り付けられていたぬいぐるみのキーホルダーだけが転がっていた。

『よくやったぞ、コンチャン!なかなか、立派じゃった。熊もトラも、わしら人間も、この世に生を受けた者たちの、命の重さはみんな一緒なんじゃ。わしはもう帰らねばならん。またいつか、コンチャンに逢いにいくからのう』

写真は参考

木乃葉がゴモランを握り締めると、どこからともなく老人の声が聞こえた。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.55」への4件のフィードバック

  1. 余談ですが・・
    我が愛車の「ビビ君」とフラフラするのが大好きで
    先日も少し離れた町へ行くと
    まぁ⤴新しい素敵な家があちらこちらと増えた!増えた!
    少し前は田んぼだったのに今じゃ更地になって
    ここも家が建つんだろうな~ぁ⤴と思い
    このままだと至る所の田んぼがなくなってしまって
    いつの日か「タイ米」とか食べる日が来るんだろうか?
    けど、タイ米だって美味しいもんねぇ!

    1. 町の様変わりには目を見張るものがありますものねーっ。
      町もそこで暮らす、最も人生の中でも活力のある世代の方と一緒に、日々成長している気がしちゃいますもの。

  2. 命の重さ…
    震災が起きた時やニュース番組で切なく悲しい事件を知った時などに頭をよぎります。
    コロナ禍になり私も経験してしまった時 恐怖も味わったし 大切さも実感。だから 去年 父親が5回も入退院をし そのうち2回コロナに感染した時は生きた心地がしませんでした。病院側の方からの感染。仕方ないんでしょうけど『なんで〜⁈』って感じでした。幸いな事に完治し 今は施設で暮らしてますが 近所に住んでた叔父は 年末 院内感染により亡くなってしまいました。あっという間に…。
    もう感情がぐちゃぐちゃになりました。
    いろんな事 本当にいろんな事を考えました。
    その中でひとつだけ確信したのは 『後悔だけはしない』です。
    その時々を大切にしないと…ですね。

    1. 確かに後で後悔するくらいなら、思いっきり転んでもいいから、自分がチョイスした道を、自分だけはせめて自分を信じて、力強く残りの人生歩んでいこうと思っています。

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