7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.40

「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」2023.04.16開催

ギィーコ、ギィーコ、ギィーコ

「あっあの音」。

ギィーコ、ギィーコ、ギィーコ

「オレのバイク」。

写真は参考

基喜が呟いた。

「そうか、父さんもう酔っ払ってたから、歩いて探すのが面倒で、お前のマウンテンバイクに乗ってんだぜ」。

裕也は自信たっぷりに基喜に告げた。

ガルルルゥー、ガルルルゥー

ガルルルゥー、ガルルルゥー

写真は参考

「なっ、なんだあの声」。

裕也はバイクの音とは反対を向いてつぶやいた。

「どうせ父さんがオレ達を、驚かせようと思って唸ってんだろう」。

「ば、馬鹿。父さんはバイクに乗ってんだろう。だったら唸り声とは反対のあっちじゃないか」。

ギィーコ、ギィーコ、ギィーコ

ガルルルゥー、ガルルルゥー

バイクのチェーンの軋み音と、不気味な唸り声が徐々に二人に近づいて来た。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.40」への4件のフィードバック

  1. 私は自転車に乗るのが昔から好きかも?
    知り合いのお父さんが・・
    岐阜の県庁近くに住んで居るのですが
    以前、自転車に乗って郡上街道の156号線を
    親戚の家を目指していた所、警察に職務質問され・・
    この方をご存知ですか?
    と、警察から電話がかかって来たそうです。
    自転車で郡上の親戚の家を行くなんて
    凄い!私が目標とするお父さんです。
    職務質問されないように
    私も自転車であっちこっち行きたいと思っています。

    1. 郡上までってそれは凄いですねーっ。
      太腿がパンパンになっちゃいそうですけど・・・。
      そう言えば車の免許を持っていなかった父は、ぼくが子どもの頃毎日自転車で片道7kmほどの道のりを通勤していたものです。
      しかも変速ギアのない、あのイカツイ父つぁん自転車で!

  2. ガルルルゥ—
    やめて〜 こっちじゃないよ〜
    心臓に悪いわ〜
    マウンテンバイク乗れないだろうなぁ。まして 自転車にだって もう乗れないかも。
    30年乗ってないから。
    お隣のご婦人(78歳)が 真っ赤な電動自転車に乗ってるんですが ちゃんとヘルメットを被り 颯爽と出発してる姿 カッコいいんですよ。

    1. お隣のご婦人はイカしてますねーっ。
      でも転んで骨でも折ったらそれこそ大変なことになっちゃいますから、自分の運転技術を過信しない方がよさそうですよねぇ。

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