岐阜新聞「 トーキングフラッシュ」2011.2.17

昔のテレビCMに、エメロンの「ふりむかないで」があった。

各地の観光名所が舞台。

カメラが漫ろゆく黒髪の美女を追い声を掛ける。

すると美女が振り向き、♪振り向かないで 金沢の人♪とかの、歌が流れたリンスのCMだ。

写真は参考

当時ぼくは中学の1年。

ある日悪友と名古屋駅界隈を、彷徨い歩いていた時のこと。

どっちが言い出しっぺか、悪ふざけでCMを真似「振り向いてください」と、道行くお姉さんに声を掛けた。

写真は参考

するとあろうことか振り向いたではないか?

声を掛け一目散に逃げ出す約束だったはずが。

あまりの美しさに二つの毬栗頭は、その場で固まった。

その後何がどう転んだものか、3人で近くのジャズ喫茶へ。

写真は参考

注文を問われ「ココアを」と答え大笑いされた。

後に分かったのだが、郷の弟と何処か似ていたのだとか。

今も忘れぬ店内に流れるジャズの調べ。

でもまだその時は、それがジャズだとはまったく知らなかった。

写真は参考

何せ戦中派の両親が好んだ音楽と言えば、もっぱら軍歌と流行歌だったのだから。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「岐阜新聞「 トーキングフラッシュ」2011.2.17」への8件のフィードバック

  1. そんなCMありましたねぇ!
    ま~ぁ⤴
    振り向かないで・・居てくれた方が殆ど良かったのですが
    そりゃ~ぁ
    中には「ウン⤴」
    と唸るような方も少人数居たような?居ないような?
    でもさ~ぁ⤴
    昔、美人の人でも歳取るとさぁ!
    みんな一緒・・
    オカミノファミリーの皆さん小奇麗にしていましょう♬
    私も身だしなみと鼻毛には気を遣ってます。
    最近さ~ぁ⤴
    眉毛にやたら白物が増えましたよぉ!

    1. ぼくなんて何となくなんですが、中学の頃このCMを見て、金沢の人に憧れていた気がします。
      どんな女性であったかなんて、もう全く覚えていませんが・・・。
      何故か「金沢の人」という語感のレーズと、映像の雰囲気だったのかも知れませんねぇ。

  2. ありましたね〜。そのCM。
    画面より曲を良く覚えてます。
    伸びのある柔らか〜い男性の声…
    今では リンスというよりコンディショナーって言うみたいだけど 昔は 洗面器に少しお湯を入れて そこにリンスを入れ かき混ぜたものを髪につけてから洗い流してました(笑)
    時代々シャンプーのCMを見る度に きれいなロングヘアーが風になびく姿に憧れて シャンプーを買い替えてみたりして。
    そうそう 成人式に髪を結いたくて 当時ロングヘアーにしてたっけ。でも 就職と同時にショートヘアーに。
    懐かしや〜( ◠‿◠ )

    1. 希釈して使うリンス、懐かしいものです。
      ぼくなんて男坊主のくせに、しかも五分刈りの坊主頭のくせに、希釈するリンスの量を増量して、短い五分刈りの髪が艶々にならないかと、色気づいていた頃があった気がします。
      何だか仄かな優しい香りに包まれる幸せも感じられたものです。

  3. 子供心に思ったこと。下調べせずに、イキナリ声を掛けて「見目麗しい方」でなかったら、その収録はボツではなかったのだろうか、と。

    1. 確かに!
      いきなりじゃあ、お相手にも失礼ですよねぇ。
      だからきっと、ちゃんと仕込んでたんだと思いますけどねーっ。

  4. いまなら女性蔑視ととられるかもしれませんが『うしろ千両、まえビックリ』という揶揄した言葉が、流行りました。
    あくまでもぼくの個人的感想ですが、言葉尻を捉えたイワユル「言葉狩り」が昭和の中頃に比べて増えてきたように思えます。他人の心を苛むのは論外ですが、昔はおおらかな感じがしました。

    1. 特に気軽にSNSへの投稿が出来る時代となって、自由な発言が世界中を飛び回る世の中になってしまいましたものねーっ。
      安易なその場の気持ちだけで、誰かに対して罵るような攻撃的な書き込みをされる方もおいでです。
      しかしだからと言って、罵られた側もその同調リズムに応じて反論を書き込めば、ますます小さな炎上に油を注ぐこととなりかねません。
      「見猿、言わ猿、聞か猿」が、結局一番自分の心を守る術のように思えてなりません。

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