毎日新聞「くりぱる」2006.3.26特集掲載⑤

素描(スケッチ)漫遊(まんゆう)(たん)

「ショーウィンドーに春爛漫」

昔ながらの和菓子屋の店先。

創業110年の趣きが漂う。

写真は参考

ショーウィンドーの中には、早くも小さな春が満開だ。

淡墨さくら餅に、蓬の緑色が映える新草餅。

どっちも170円で、春先取りって感じだ。(2006.3.26時点)

ぼくはポケットの小銭をまさぐり、思わず摘み食いの標的を物色してしまっていた。

「和菓子は四季に応じて、商品を代えていかんとな」。

畑中堂三代目の和菓子職人、渡辺三千夫さん(60)が顔を出した。

「秋になると『栗よせ』って、丸のまんまの栗を並べて、周りを羊羹みたいに餡子で包み込んだものが、祖父の代からの人気商品なんやさ」。

写真は参考

妻の愛子さん(57)もちょっぴり誇らしげ。

「そうやさ、栗の方が餡子より多いんやで」。

1本1900円の逸品。(2006.3.26時点)

「じゃあ、今度は秋におじゃましま~す」。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「毎日新聞「くりぱる」2006.3.26特集掲載⑤」への4件のフィードバック

  1. 和菓子と言えば
    今朝の新聞に、知る人ぞ知る・・
    岐阜の銘菓「起き上がり最中」が復活 ❢
    新たな会社が権利を譲り受け
    10月から製造販売開始する事が載ってました。
    甘党の私は、嬉しいねぇ⤴
    食べた事ない人、一度食べてみて・・
    でもねぇ!ひとつ注意❢
    最中が「うあ顎」にくっつきます。
    それも、合わせての「起き上がり最中」ってもんです。

    1. ぼくは美殿町にあった、翁屋の最中が大好きで、2~3個ならペロリンチョでしたぁ。
      翁屋の鮎菓子も最中も好きだったのに残念極まりないものです。

  2. 先日 姉とお墓参りに行った時 
    お寺の沿道 『昔 この辺りに ういろう屋さんがあったよね〜   食べたいね』と  (灬º‿º灬)♡

    確か 白と茶色 2色しか無かったから 迷わず 茶色い三角のういろうを選んでいました。
    今思うと 黒糖味だったのかしら? 

    9月は 大好きな栗の季節 (◍•ᴗ•◍)❤
    栗きんとんや 栗が い〜っぱの栗羊羹            ちびっこ達は 岐阜から送られてくるのを楽しみにしているようです
     (◠‿・)—☆

    8歳のお兄ちゃんは チビチビ ちょっとずつ!
    3歳の妹は 大きな口を開けて ぱくり! 
    今年は どうかな~? 

    1. さすが妹様は、芋栗南京派ですねぇーっ!
      旬の秋を心待ちにされているなんて、素晴らしいじゃないですかぁ!

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