毎日新聞「くりぱる」2004.9.25特集掲載⑦

素描(スケッチ)漫遊(まんゆう)(たん)

「モボ・モガ」

しんみち商店街の伊勢市駅よりに、明治30年頃開業の洋品店があった。

まさに100年以上に渡り、南勢地方のモボ・モガを養成した店に他ならない。

写真は参考

「家の前が人力車置き場やって、みなここで人力車を降りて、遊郭へと消えていったんやろなあ」。

店主の三代目・K.Nさん(65)は、古い写真を取り出した。

昔は、紳士婦人の小物から、化粧品、雑貨、傘、靴、肌着はもちろんのこと、末はお雛様まで、ありとあらゆるものを販売していたとか。

「終戦後、このしんみち商店街に人が溢れかえっとった時代は、ここへ来れば鍋釜から一通り何でもそろったもんや。でも時代が激変するとなあ」。

Nさんは、商店街をまばらに行く人を見つめた。

長尾本店

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「毎日新聞「くりぱる」2004.9.25特集掲載⑦」への10件のフィードバック

  1. スーツ・・
    礼服以外、もう数十年は着てないと思う
    まぁ⤴働いている時から、
    スーツ着て仕事する職場ではなかったから・・
    スーツ姿で出勤するなんて憧れてましたねぇ
    勿論、スーツ自分も持ってはいますが
    果たして、今の体型で着られるか?って、言うのと疑問です。
    女性のスーツ姿って言うのも良いもんです。
    先日、保健外交の女性が家に来た時もスーツ姿が素敵でした ❢
    マスクで顔が観れなかったのが残念でしたが⤵
    きっと綺麗な女性だったんだろうと妄想しましたよぉ ❢
    いえいえ決してスケベ心ではありませんので・・

    1. いやいや、どうにも最後の件は、スケベ心以外の何物でもないようですが?

  2. 一宮にも、テーラーがありますが
    店の人も、お客さんも粋でオシャレな方なので、私は素敵だなあと通りから眺めるばかりです

    1. ぼくはこれまで残念ながら、一度もテーラーメイドのスーツに袖を通したことなんてありませんねぇ。
      吊るし専門一筋でしたぁ!

  3. 知らない人は知らないだろうけど、知ってる人は知ってる商店街が家の裏にあり、子供の頃は賑わっていました。しかし、近くに大きな商業施設が出来たら人はどうしてもそちらの方に流れて行っちゃうんだよねぇ。暫く行ってないけど、今どうなっているんだろう。

    1. 確かに人の心は移ろいやすいんでしょうねぇ。
      人混み嫌いなぼくは、大型商業施設ってどうにも苦手でなりません。
      もちろんデパートもですが!

  4. オカダさんはズボンの裾直しもいらないくらい スタイルが良いので オーダーメードでなくても大丈夫なんだと思います。

    今日はカーペットで何回転びそうになったかわからないくらいでしたけど 最後はコントみたいに転んでガラスを割らずに
    怪我なく済んだのでこれから気をつけようと思いました。
    あいたたた 

    1. お気を付けくださいねぇ。
      うっかりから大変なことになっちゃいますから!
      慌てず、ゆっくりゆっくり!

      1. ありがとうございます。
        一昨日に転んだ時は なんとも無かったのですが昨日は右の手首が じんわり痛くなり何度も冷やしていました。
        準備体操してから動きます。

        1. もうお互い若くはありませんから、若い頃と同じ気でいたら大変なことになっちゃいますものね。

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