毎日新聞「くりぱる」2004.9.25特集掲載③

素描(スケッチ)漫遊(まんゆう)(たん)

「漁師御用達の釣具店」

軒先に吊り下げられた、魚の日干し網の大・中・小が、ただならぬ釣具店を印象付ける。

写真は参考

やはり!

創業明治35年(1902)のつわもの。

「もともとは、縫糸や毛糸と釣具を一緒に、昭和10年(1935)まで販売しとったんやさ」。

三代目の女将・西岡佳子さん(60)は、幼い頃に養女として迎えられた。

「鳥羽の方から漁師さんが、引縄なんかの道具を揃えにお越しんなるんやさ。一般向けの趣味の釣具屋には、漁師さん向けの道具がありませんやろ」。

確かに、店内に所狭しと居並ぶ釣具は、街中で見かける釣具屋の品揃えとはまったく異なる。

写真は参考

初めてお目にかかる不思議な道具は、素人のぼくにも一目見る限りに於いても、ただならぬプロ仕様の道具であることが伺える。

大漁旗を(ひるがえ)して帰港するためには、これくらいの道具揃えが無くては始まらぬものか。

西岡釣具店 西岡 佳子  伊勢市大世古

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「毎日新聞「くりぱる」2004.9.25特集掲載③」への2件のフィードバック

  1. 釣りか~~ぁ⤴
    以前、バス釣りが流行って、猫も杓子もやっていた・・
    ご多分に洩れず、私もその仲間でした。
    勿論 ❢形から入る私は、一式道具を揃えて
    2年位バス釣りやったけど、3匹しか釣れなかった。
    入鹿池も朝3時頃起きて、ボートを借りてよく行ったもんでした ❢
    台風が来る真っ只中、琵琶湖へも・・
    「ヘェさん」って言う友人が亡くなってから、
    もう行かなくなって、竿もホコリを被ってます。
    でも、釣れなくても楽しかったな~ぁ⤴
    ヘェさん沢山の思い出を・・ありがとう ❢

    1. ややっ、落ち武者殿も太公望でいらっしゃったとは!
      しかし2年で3匹の釣果とは、さぞやお高いバスのお値段でしたねぇ。

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