秋の実りを食らい、酒を煽る秋酣。
いやいっそ、ぶらりと独り旅に出るのも悪くない。
秋の八幡祭も終え、高山市中に冬やわいの気配が忍び寄る頃。
つい或る人の顔が浮かぶ。
それは軒の打ち水が似合う、情緒漂う宿の女将の顔だ。
鍛冶橋を西へ渡った、国分寺通りの旅館田邊。

女将との出逢いは、10年以上も遡る。
新聞連載の取材で、訪ねて以来の付き合いだ。
今も暖簾を潜ると「あら、お帰りなさい」と、在りし日の母の口調さながら、仲居頭共々、出迎えてくれる。

不思議にも宿の帳場では、多様な言語が飛び交う。
英・仏・伊・蘭・独・西(スペイン)・瑞典(スゥーデン)・丁(デンマーク)など、ヨーロッパの言語と、大半が英語である。
既に古希を越えた女将だが、週に一度は英会話私塾へと通い、一方独学で日常会話程度の、仏・蘭・伊・独をも片言で操る。
だから帳場の賑わう朝夕には、女将のネイティブな飛騨弁に、各国の旅人と交わす、片言のお国言葉や英語が絡み合い、賑やかこの上無い。
でもそれが旅館田邊流の、慮りの神髄である。

「慮る」とは、虎垂れに七つ思うと書く。
つまり虎は、「四方八方へと気を配り、常に七つの思いを巡らせる」と考えてもいい。
屈託なく諸外国からの旅人に接する、そんな女将の姿に触れる度、持て成す慮りの奥深さを痛感する。
元より宿は、ウ冠の屋根の下に、百通りの人と書く。
すなわち百通りの人生を抱えた者たちが、一夜の雨を凌ぐ拠り所でもあるのだ。
やはり万国共通の旅の醍醐味は、「郷に入っては郷に従う」か?
それが証拠に欧米の紳士淑女も、こぞってこの宿で長居を決め込む。
「お世話になりました。女将さんお元気で」。

欧米からの旅人は、玄関の三和土に立ち、覚えたての日本語で礼を述べ、振り向き振り向き高山を後にして行く。
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う〜高山 良いですね。
夏休みに連れて行って貰ったので
この季節には懐かしくなります。
ぼくもコロナを克服したら、いの一番に飛騨方面に出掛けたいものです。
わ〜 田邊旅館さんですね〜 ❣️
田邉さんの御主人、女将さん、お姉様方の
お・も・て・な・し そして 高山在住のオカダさんのお友達のご協力で
大成功だった お座敷ライブ ♬
楽しかったですね〜 ♬
来年 国分寺の銀杏が鮮やかな頃
もう1度 田邉さんで
♬ お座敷ライブ ♬
楽しみた〜い (◍•ᴗ•◍)❤
来月は 山桜神社で絵馬市
毎年 海外の方達で賑わっていましたが、コロナ禍になり2回目の夏 今年はどうかしら ??
高山へコロナの前の様に出かけたいものですねぇ。
もちろん出来ればお座敷ライブも!
高山~行きたいよ。独りのんびりとブラブラ、朝市でおばちゃんたちとしゃべったり、酒蔵巡りしたりと楽しいですよね、前回はバスで行ったので次回は朝早く、鈍行でのんびりいきたいです。
電車やバスに乗った瞬間から、心は高山モードになっちゃいますものね。
コロナ終息の折には!
是非!
「旅館田邊お座敷ほろ酔いライブ」を目標に・・!
県外は自粛だけど高山なら県内だしねぇ!
ちょっと待った~~ぁ⤴
オカダさん愛知県人だった・・・
けどさ~ぁ⤴いいよ!
オカミノファミリーの皆さんは岐阜県人みたいなもんだからさぁ!
何でェ?って言われると困るけど・・
67年間生まれも育ちも岐阜県人の私が言ってるんだから
いいじゃん!
コロナ制圧記念で、そんな試みを実現したいもんですなぁ!
高山… 一度も足を踏み入れた事がない土地。でも テレビでは何度も見た事があるから あれ?行ったっけ? と錯覚したりして(笑)
その土地の空気を思いっきり吸い込んでみたいなぁ〜。そして 旅館のあったかいぬくもりに包まれてみたいものです。
飛騨弁が行き交うあの町の空気と風景は、街の暮らしで疲弊した心を、やさしく包み込んでくれますよ。
I like it when
folks come together and share views.
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Thank you for visiting my childish blog.