今日の「天職人」は、岐阜県大垣市の「切花職人」。
生家の庭の片隅で 今年も忘れず咲く花は 床伏す母の目の保養 幼い娘と植えた秋桜 蕾の開花待ち侘びて 母は静かに旅立った 墓前に手向けた秋桜が 行く秋惜しみ揺れている
岐阜県大垣市で創業百年を越す、西田花店に勤める水野芳子さんを訪ねた。

「求人の貼り紙見てからもう三十二年(平成十五年十一月二十九日時点)。花の勉強からお勝手仕事に花嫁修業まで教わり、おまけにここからお嫁に出してもらって」。芳子さんは感慨深げに語りだした。
芳子さんは昭和27(1952)年、北海道の十勝平野の農家に生まれた。「母は花が大好きで、家の周りは四季折々の花でいっぱい」。
しかし小学五年生の年、大好きな花に囲まれ母が他界。幼い弟妹の面倒を見ながら、父と農作業に明け暮れた。そして北海道生まれの母が亡くなり、父の故郷であった岐阜県養老町へと移住。十八歳になった芳子さんは、大垣市の紡績会社に勤め家計を支えた。「でも毎日同じ仕事の繰り返しばかり。息が詰まっちゃって」。広大な北の大地の大らかさが恋しく感じられた。
翌年春、店先にあった求人の貼り紙に、買い物帰りの足が止まった。そのまま西田花店へ入社。住み込み生活が始まった。「これで毎日、大好きな花に囲まれる」と意気込んだものの、一年間は先代のお婆ちゃんに付き、お勝手仕事と花嫁修業の手習いばかり。二度目の春が巡って来ると、大好きな花が彩を添え芳子さんを迎えた。

花市場から荷が到着すると、余分な葉や棘を取り、水揚げや湯揚げで花に新たな命を与える。牡丹などの特殊な花は、根元を火で炙り真っ黒に焼いてから冷水に。一度は摘み取られた命が、切花職人の手により見事に蘇る。
昭和53年、長野県出身のご主人勝さんと結婚。先代のお婆ちゃんは、まるで我が子の晴れ姿でも見るような想いで、白無垢に打掛姿の芳子さんを送り出した。「滝のような、三段組のキャスケードブーケも自分で作って」。花屋で嫁入り支度を調え、手製のブーケを携える。花嫁を「花の嫁」と呼ぶに相応しい門出であった。

しかし中々子宝に恵まれず、七年目にしてやっと一人息子を授かった。「家族の縁が薄いのかなあ?でもその分、この店の人たちが家族みたいに温かくて」。忙し気に立ち働く同僚を、芳子さんは見つめた。
「福寿草が好き。だって一生懸命に咲いてるでしょ」。まるで愛しい我が子の様に、切花に新たな命を授ける切花職人。

店先の花に癒された三十二年前。まるであの日の花の心に、報いるかのようだ。
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おはようございます。
切花職人さんのお話ですね。
・お花の写真綺麗ですね。(色々なお花が有って綺麗ですね。)ブーケ,籠に入っている色々なお花,綺麗ですね。
・私は、お花(切花)を、飾りません。祖母が、お花を玄関に飾ります。
・(水野さん) お母さんがお花好きだったのですね。小学生の時 妹と弟の面倒を見ながら農作業したのですね。大変でしたね。お花屋さんの求人を、見てお花屋さんでお仕事を、したのですね。一年間は、花嫁修業してから、二年目にお花のお仕事が出来たのですね。
お店の方が家族みたいに温かくて良かったですね。
・お花屋さんのお仕事大変ですね。
お客様に、販売するまでに葉や棘を取ったり等してやるのですね。
写真で見るお花もめちゃくちゃ癒されますね。お世話は大変かもしれませんが花に囲まれた生活を1度はしてみたいです。私の好きな花は「ブルーヘブン(青いバラ)」花言葉「夢かなう」です。
ぼくも若い頃、花屋さんでバイトしたことがありますが、店頭を飾る季節の色取り取りの花はとても奇麗ですが、店先に花を並べて出すまでの下準備が大変でした。
余分な葉を落としたり、水切りしたり・・・。
だから右手の親指と人差し指は、すぐに葉っぱの緑色に染まり、やがてそれが黒く変色し、なかなか落ちなかったことを思い出します。
買い物途中、今はスイートピーやフリージアを見つけると、購入して玄関に飾ってますよ。
来月は、菖蒲に芍薬かなぁ~。
切り花も良し、鉢植えも良し、お花があるだけで、気持ちが安らぎますね。
お花を愛でるだけでも、心安らぎますよね。
素敵なプレゼントをいただいたようで
お花の写真を見ているだけで嬉しくなりますね。
むかし昔はお花も高くて初めて小さな洋ランを見たときは目を奪われてしまいました。その切り花の洋ランについていた水を入れた小さなプラスチックの容器も長いこと大切にしまっていた。
今とは違って、輸入の洋ランってとてもとても高価なものでしたよね。
オカダさんこんにちは(^-^)/
私も花を見ていると癒されますよ(^-^)
来月母の日ですね(^-^)
何十年前に母の日にカーネーションは勿論だけど母のお誕生日に花の鉢をプレゼントしたのですが母の一言でそれ以来母の日やお誕生日にお花をプレゼントするのをやめました。その一言は花よりお金が良いと言われました(´- `*) 確かにそうかも知れないけどあまりにもショックでそれ以来お花はやめて寿司にしました。 ちなみにお誕生日や母の日はブリ ハマチなど好きなのでそのように買って来て渡します。 それ以来花を見るのは好きだけど買う事はまずないね、でも女性なら花を嫌いな人はいないでしょう(^-^)
でもそうしてお金をご所望になられるお母様は、まだまだ若いってことじゃないでしょうか?
素直な心を打ち明けられるのも、実の娘だからなんでしょうねぇ。
「大きくなったらお花屋さんになりたい!」
子供の頃よく言ってました ( ◠‿◠ )
お花をプレゼントされるのも嬉しいけど 私は 誰かにプレゼントする為に お花屋さんでその人の事を想い浮かべながら お花を選ぶ時間が好きです。
「う〜ん…」って悩みながらウロウロなん往復も。いつも店員さんに笑われてます(笑)
わかります、わかります。その気持ち!
でもプレゼントってそうじゃなきゃ!
迷っている時間の分だけ、贈る人のことを想っている証ですもの。
お花屋さんに憧れ アルバイトをしたいな~ と 思った時期があったんですが、末端冷え性の私にはムリだと諦めました ∵∵∵
おしゃれなお花屋さんを見つけると「見せてくださ~い 」と言って 店内に
見ているだけで 穏やかな気持ちになれますよね (#^.^#)
今 我が家の玄関 外には 白いクリスマスローズ 中には シクラメン ・ ポトス ・ 多肉植物があり毎日 癒されています (●^o^●)
来月は もしかしたら 新しいお花が届くかな~ ? ☆ welcome ☆
あらら、聞き捨てなりませんねぇ。
女性、皆さんが花を好きって言う訳でもないんですねぇ!
とある女性に内緒で誕生日プレゼントにバラの花束を贈った事があるんですが
「ありがとう」とは言ったもの・・・
反応が今一で、せっかく勇気を出して花屋さんへ行って
「赤いバラを花束にして下さい」と言った自分が少し可愛そう・・・
それ以来女性に花束を贈る事はしなくなりました。
まぁ~世の中には星の数ほど女性がいますから、花に無関心な女性もおるわなぁ~⤴
と、自分を慰めました。
やれやれ、ちょっと鳴りを潜めていたと安心していたら、出たなぁ!
恋バナ!
でもそれって違うんじゃあ?
バラの花は好きなのに、貰った相手が!!!って、ありそうですよねぇ。
オカダさんのブログのお花や白いブーケの写真などは、とてもカラフルでステキですね★心が癒やされます!
今、我が家の庭はパンジー、オレンジ色のクンシラン、チューリップ、すいせん、紫菜の花、クレマチス、オキザリスなど春のお花が咲いています♪
それに、近所のさくらはまだ葉桜になっていなくて、今年は花もちが良いと思います。
お花は見頃となりましたが、このところのコロナ疲れで心が重いです・・・。
岐阜県も非常事態宣言が出され、孫たちの幼稚園も休みとなり、子守りに協力しています
┐(‘~`;)┌
買い物も特売の日は避け、回数を減らしモーニングもやめました。
本当に生活が一変しました。でも、今は一人一人が危機感をもち、極力外出を控え、この難局を乗りこえなければなりません。
とにかく、一日も早く終息することを願います!そして、以前のような暮らしに戻りたいです!
仰る通りですねぇ。
もうコロナも他人ごとではありませんから、我がことと受け止めて慎み深く暮らしたいと思います。
いつか近いうちに、みんなで大声出して笑いあえる日がきっと来ると信じて!
昨日野暮用があり、ホームセンターに出掛けましたが、園芸品売り場とDIYコーナーは、結構賑わっていました。
これもコロナ対策の一つとして、皆さん小さな楽しみ探しをしているようですね。